建築デザイナーブログ

家とは生き方 vol.3

イタリアの経済状況と文化的なことについてアルベロベッロに滞在した時の事を思い出しながら少し書きます。

ローマからバーリまでのフライトは2 時間。バーリからアルベロベッロまでは車で1時間。

※トゥルッリ

屋根に描かれている印は、家紋のようなもので、帰宅を導くために描かれています。

アルベロベッロ(プーリア州 ・イタリアの南ブーツのかかと部分にある)のトウルッリは16世紀に石灰岩の切石や岩を積み上げた壁と屋根が構造体で灰色の切り石を円錐型に積み上げたドーム型の屋根が特徴です。内外壁には石灰を塗り、強い日差しを跳ね返す仕様、窓と玄関ドアは小さく、開口部は少ないです。

※16世紀になると農民がここに住み始め、円錐状の茶色い屋根を持つトゥルッリが40ほど存在。そして、17世紀になるとコンヴェルサーノ伯ジャンジローラモ2世が製粉所、パン屋、宿屋などの建設を命じて、集落が拡大。18 世紀まで人口が増えていくが、18 世紀に封建制が終了するとトゥルッリの建設は行われなくなった。

※日本では、室町時代の一般庶民の家が残されて使われていませんが、トウルッリは、現在も1500〜1600軒が住宅・ホテル・土産物店・レストランなどとして住人の生活の一部として息づいています。私は住宅エリアのピッコラエリア(Trulli Holiday Resortのトウルッリ49号室)に10日間ほど滞在しました。


尖がり屋根から僅かな光が部屋に差し込みますが、採光は玄関ドアの窓・小さな窓・屋根からのみで昼間でも薄暗いです。


夏の暑さ、冬の寒さから身を守るための家作りです。プーリア州は降水量が少なく温暖な気候で地震は少ないと言われますが、12月25日からの滞在中、トゥルッリ内は暖かかったですが、屋外は寒かったです。

板張りや薄い土壁造りの隙間風が通る日本家屋と随分違います。



※陛の厚さは、約80cm~あります。

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